Linux Professional Institute(LPI)は2024年に Hall of Fellows(特別顕彰者の殿堂) を創設しました。これは、長年にわたりオープンソースの普及と啓発に尽力し、LPIや広く自由・オープンソースコミュニティの発展に貢献してきた人々を正式に称えるものです。単なる称号ではなく、世界に大きな影響を与えたインフラ、プログラム、コミュニティを築き上げた人々の功績を記録として残す取り組みです。
最初の顕彰者は、LPI設立初期から支援を続けてきた Jon “maddog” Hall 氏でした。最初の試験が開始される以前から、彼は戦略面・財政面・組織面でリーダーシップを発揮し、LPIを支えました。この顕彰は、Hall of Fellowsが単なる象徴にとどまらず、LPIとオープンソースを持続的に価値あるものとした人々を正式に記録していく場であることを示しました。
この先例を踏まえ、2025年の年次総会(AGM) では新たに2名が顕彰されました。それが Dan York 氏と Evan Leibovitch 氏です。彼らはLPIの共同創設者であり、それぞれ独自に「認定プログラム」という発想を打ち立てた後、協力してLPIの基盤を形作り、その枠組みは25年間にわたり続いています。以下、それぞれの功績を紹介します。
Linux Professional Institute(LPI)の事務局長 G. Matthew Rice 氏から、共同創設者の Dan York 氏へ Hall of Fellows Award が授与されました。
Dan York 氏は、LPI創設へとつながる初期の議論において中心的な役割を果たしました。彼は Greater New Hampshire Linux User Group の積極的なメンバーであり、コミュニティの価値観に根ざしたベンダーニュートラルな認定制度を公に提唱した最初期の人物の一人でした。彼の働きかけにより、Caldera Systems(当時のSCO Group) からの支援が得られ、LPI最初の試験実施につながったのです。
現在、Dan氏は Internet Society のチーフ・オブ・スタッフを務め、オープンスタンダード、デジタル包摂、インターネットの強靭性といったグローバルな課題に取り組んでいます。
今回の総会で彼はLPI初期を振り返り、次のように語りました。
「最初は小さな一歩でした。しかし、それが小さく収まることは決して意図されていませんでした。世界的な広がりはコミュニティの力によって生まれたのです。」
もう一人の共同創設者 Evan Leibovitch 氏にも、G. Matthew Rice 氏から Hall of Fellows Award が授与されました。
Evan氏はLPI設立時において、組織の枠組みと技術的なビジョンを両立させる役割を担いました。彼は当初の3段階認定制度を共同設計し、学習者が世界中どこからでもアクセスできるよう配慮しました。さらに、彼の自宅住所はLPI最初の公式本部として使われました。
近年は、倫理的で誰もが利用できるAIを推進する Maiple、食料安全保障と社会的経済的繁栄を支援する AgriDiscovery Foundation といった活動にも取り組んでいます。
総会でのスピーチでは、認定の本質について次のように強調しました。
「これは“資格”そのものが目的ではありません。本当の仕事に使える“本物のツール”を人々に届けることが目的でした。そのために必要だったのは、オープンで、世界的に認知され、人間的な仕組みを築くことだったのです。」
LPIのHall of Fellowsは今後も拡大を続け、その歩みと価値を映し出していきます。新たな顕彰者が加わるたびに、進歩の背後にある人々の記録が積み重ねられます。私たちはすでに2026年の顕彰を楽しみにしており、さらなる貢献を祝い続けていきます。
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