自宅ラボから始まるRodielのLinux認定への道

こんにちは、ロディエル・レスカーノです。数年前にもし誰かが「Linuxにどっぷりハマって、オープンソース技術を学び、自宅ラボでファイアウォールを楽しみながら設定するようになる」と言ったら、おそらく信じなかったでしょう。

私は10年以上にわたりIT業界で働き、主にエンタープライズ領域で組織のモビリティやクラウド導入を支援してきました。問題解決や新しい技術を学ぶことは常に好きでしたが、オープンソースには何か特別な魅力がありました。それは今までとは違い、力を与えてくれるように感じたのです。

多くの人と同じように、私のLinuxへの旅は教室からではなく「好奇心」から始まりました。自分の環境をもっと自由にコントロールしたいと思い、Proxmoxをいじって自宅に仮想ラボを構築し始めたのです。それはすぐに、PortainerでのDockerコンテナ運用、Nginx Proxy Managerを使ったサービス管理、そしてRancherを利用したKubernetesの実験へと発展しました。気がつけば、Linuxは単なるプラットフォームではなく、考え方そのものとして私の生活に深く入り込んでいました。

しかし、ここで一つ気づいたことがあります。いろいろなプロジェクトを進めているのに、体系的な基礎が欠けているのではないか、と。そんな時に出会ったのが LPI Linux Essentials認定試験 でした。これまで独学で学んできた知識をしっかりと整理し、不足していた部分を埋める絶好の機会だと感じました。

壊しながら（あえて）学ぶLinux

試験勉強はチャレンジングでありながら、とても充実していました。Windowsがメインの経歴からLinuxのコマンドラインに飛び込むのは、新しい言語を学ぶような感覚で、タイプミス一つで容赦なく拒否されることもありました。それでも粘り強く続けました。夜遅くまでファイル権限を操作し、シェルスクリプトを書き、LinuxがFOSSのエコシステム全体の中でどう位置づけられているかを理解していきました。

もちろん、すべてが順調だったわけではありません。ラボでは数え切れないほどトラブルを起こしました。SSH設定を誤ってVMに入れなくなったこともありましたし、たった1つのコマンドミスで稼働中のコンテナ環境をクラッシュさせたこともあります。しかし、その一つひとつが学びとなりました。

そして何より、自信へとつながっていったのです。

なぜLinux（とオープンソース）が自分にとって大切なのか

Linuxに触れれば触れるほど、その背後にある哲学を理解し、強く共感するようになりました。自由、透明性、そしてコミュニティ。コードの中身を直接確認し、仕組みを理解できること。答えがマニュアルだけでなく、フォーラムの投稿、GitHubの課題、マニアックなYouTube動画、そして知識を惜しみなく共有する見知らぬ人との会話の中にもあること。好奇心が歓迎され、協力が自然に生まれ、成長の可能性が無限に広がる場所なのです。

Linux Essentials試験に合格することは、単なるチェックリストを埋めることではありませんでした。これまで積み上げてきた学びを証明する節目であり、さらに成長するための強固な基盤となりました。そして新たな目標も芽生えました。クラウドネイティブやオープンソース技術に、今度は職業的にもより深く関わっていきたいという目標です。

次に進む道

この認定は始まりにすぎません。現在はLPIC-1に向けた勉強を進めると同時に、ブログ記事や動画、メンタリング用のリソースなど、技術業界へ転身する人々を支援するためのコンテンツを準備しています。これらはまだ制作中ですが、近いうちに公開し、「新しい道を探すのに遅すぎることはない」ということを示したいと思っています。

もしこの記事を読んで「Linuxは難しすぎる」とか「自分には向いていない」と感じているなら、その気持ちはよく分かります。私もそう思っていたからです。でも、こうアドバイスします。小さく始めてください。ディストリビューションを1つインストールしてみましょう。壊して、直して、質問する。その繰り返しです。Linuxコミュニティには、かつては初心者だった人がたくさんいます ― まさにあなたと同じように。

私にとってLinuxは単なるツールではなく、テクノロジーや学び、協力のあり方を考える上で欠かせない一部になりました。まだその可能性の表面をかすめただけだと感じています。これから先がとても楽しみです！