GETEX 2025：グローバル教育とFOSSをつなぐ
未来志向の学びと国際連携の場 — GETEX 2025にLPIが参加
Linux Professional Institute（LPI）を代表して、2025年4月30日から5月2日にかけてドバイ・ワールド・トレード・センターで開催された「第41回 Gulf Education and Training Exhibition（GETEX）」に参加しました。この展示会に出席できたことを大変光栄に思います。
GETEXは中東地域でも屈指の活気ある高等教育のプラットフォームであり、マレーシア、インド、パキスタン、CIS諸国など各国からのパビリオンが集まり、多様な教育機関や学術関係者、未来志向の教育リーダーが一堂に会しました。
LPIの目的は、質の高いオープンソース教育を広く普及させ、将来のテクノロジー分野での活躍に備えるための新たなパートナーシップを築くことにあります。インクルーシブかつ国際的に認知された認定資格のニーズはこれまで以上に高まっており、Linuxや自由な技術はその変革の中心にあると考えています。
パートナーシップと前進のための出会い
今回のGETEXでは、以下のような教育機関のリーダーたちと直接対話する貴重な機会がありました。
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KCG工科大学 AI・データサイエンス学科長 M・クリシュナムルティ教授
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ヒンドゥスタン教育機関 副所長 イニド・ヴァーグス・ジェイコブ氏
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GETEX プロジェクトディレクター ターニャ・モクル氏
公立・私立の両教育機関において、オープンソース教育への関心が高まっていることが非常に心強く感じられました。なかでも印象的だったのは、カザフスタンのナザルバエフ大学から参加されたルイス・ラモン・ロハス＝ソロルサノ教授とエレイン・シャープリン博士とのやりとりです。同大学の「CiLT（Center for Innovation in Learning and Teaching）」を代表して、LPIの認定制度とCiLTの専門教育プログラムとの連携の可能性に強い関心を示してくれました。
Linuxおよびオープンソース教育を教職員の育成や学生のスキル強化に活用したいという彼らの姿勢は、LPIが目指す国際的な教育協力の理想そのものです。このような対話は、GETEXという場で生まれたつながりを通じて、より実践的な形へと発展していくものと期待しています。
次世代に備える学びのハブとしてのUAE
GETEXを通して、UAEが世界的な教育拠点を目指しているという強い意志をあらためて感じました。工学、サイバーセキュリティ、金融、医療テクノロジーまで、900を超えるプログラムが紹介される中で、Linuxベースの技術がこの広がりの中に確実に位置づけられていることは非常に心強いことです。
AIやロボティクスに関するインタラクティブなワークショップなど、GETEX 2025の新たな試みは、実社会で求められるスキルを身につける必要性を強く印象づけるものでした。私たちのメッセージはシンプルです。「オープンソースは重要である」。Linuxは単なるOSではなく、「可能性」「柔軟性」「イノベーション」の基盤であるということです。
LPIがGETEXに参加した理由
LPIは「教育＝エンパワーメント（力を与えること）」と考えています。GETEXのような国際的なイベントに参加することにより、私たちは地域ごとのニーズや世界的な課題を理解し、それに沿った活動を進めることができます。教育者の育成、教育機関への支援、そして若者たちの学びを認定制度で後押しすること――私たちの目標は常に「オープンソースを、より多くの人にとって価値あるものとして、広く認知される存在にすること」です。
もし、大学やトレーニングセンターとしてテクノロジー教育を拡充したいとお考えなら、LPIは全力で協力いたします。自由で柔軟な学習環境をともに創り、次世代の開発者、エンジニア、イノベーターたちの未来をひらいていきましょう。
これからもつながりを
GETEXの主催者の皆様には、温かいおもてなしと高いプロフェッショナリズムに心から感謝いたします。また、ブースに立ち寄ってくださった多くの来場者の皆様にも、深くお礼申し上げます。学生の皆さん、教育関係者の皆さん、そして教育機関のリーダーの皆さん——ぜひ、これからもつながっていきましょう。この旅は、まだ始まったばかりです。
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