DevOps面接でLinuxの知識は通用するのか?

DevOps Job Interviews: Why You Can't Fake Linux

DevOpsエンジニアの面接対策を始めると、すぐに気づくことがあります。それは、「Linuxの知識はごまかせない」ということです。

面接官が求めているのは、教科書どおりの回答ではありません。実際にターミナルを使って稼働中のシステムや障害が発生したシステムを調査し、必要な技術情報を見つけ出して適切に対応できるかどうかを知りたいのです。実際にLinuxで問題を解決した経験がある方なら、この意味がよく分かるでしょう。

つまり、企業が求めているのは実践的な問題解決能力です。多くの企業では、システム管理者のトラブルシューティング能力がインフラの安定運用を支えています。そのような力は、本を読むだけでは身につきません。

だからこそ私は、「Everything You Need to Know for a Linux DevOps Interview」という動画を制作しました。また、DevOpsエンジニアを目指す人にとって、Linuxをしっかり身につけることが最も重要なステップだと考えています。

この記事では、DevOpsの面接でよく問われるLinuxの主要な知識と、それらがLPIの次の3つの試験とどのように関連しているかを解説します。

DevOpsにLinuxが不可欠な理由

まず、自分自身に問いかけてみてください。

「LinuxはDevOpsのエコシステムの中で、どのような役割を果たしているのだろうか?」

重要なのは、Linuxコマンドをいくつか知っていることではありません。Linuxがさまざまな複雑なシステムをどのようにつないでいるかを理解することです。例えば、次のようなDevOpsを支える技術は、Linuxなしでは成り立ちません。

  • 構成管理
    Ansible、Chef、Puppetなどの構成管理ツールは、自動化やアップデート、インフラ管理を行うためにLinuxを前提としています。
  • CI/CD
    GitLabやJenkinsなどのパイプラインは、アプリケーションのホスティングやソフトウェアのビルド・デプロイにLinuxを利用しています。
  • コンテナ技術
    DockerやPodmanは、Linuxカーネルのnamespacesやcgroupsといった機能を利用して、コンテナとホストOSを分離しています。
  • 監視
    Grafana、Prometheus、ELKなどのツールは、Linuxサーバー上で動作するアプリケーションの状態やパフォーマンスを監視・分析します。

面接で求められる知識

DevOpsの面接では、コマンドを暗唱できるかどうかは問われません。

「必要な場面で、そのコマンドを実際に使ったことがあるか」が問われます。

この考え方は、Linux Essentials認定DevOps Tools Engineer認定にも共通しています。

まず求められるのは、Linuxシステムの仕組みを理解し、ターミナルを自信を持って使いこなせることです。

Linuxのファイルシステムがどのように構成されているのか、ファイル操作の方法、ファイルの種類などを理解しておく必要があります。また、ディレクトリの移動、アクセス権限の理解、所有者の変更といった基本操作にも慣れていなければなりません。

さらに基本的なファイル操作だけでなく、scprsyncを使ってリモートサーバーへファイルを転送できることも重要です。

また、ディスク容量の空き状況やサーバーの稼働時間、どのサービスがメモリを多く消費しているかを確認できる必要があります。そのためには、dfuptimetopといったコマンドを使い、その出力内容を理解できなければなりません。

本番環境では、ファイルの検索や管理も重要な業務です。findgrepawkなどを利用して、サイズや所有者、アクセス権限などを条件にファイルを検索できる必要があります。また、tail -fを使ってリアルタイムでログを監視し、サービスの障害を調査できることも役立ちます。

プロセス管理は、システムの安定運用に欠かせません。

pstophtopを使って実行中のプロセスを確認できますか。

CPUやメモリを最も消費しているプロセスを特定できますか。

応答しなくなったプロセスをkillで終了したり、nicereniceで優先度を変更したりできますか。

さらに、&fgbgを使ってジョブをバックグラウンドへ移したり、再びフォアグラウンドへ戻したりできますか。

これらに自信を持って答えられるなら、監視やリソース管理といったDevOpsの重要な業務について十分に話せるでしょう。

そして、日々の業務でも特に重要なのがネットワークです。

ネットワークは単一のツールで完結するものではなく、多くのツールやユーティリティが連携する複雑な仕組みです。

まず基本として、ネットワークインターフェース(ip a)、接続状況(ssnetstat)、疎通確認(pingtraceroute)、DNS(dighostnslookup)を理解しておく必要があります。

サービスに接続できない場合、その原因や、どこで通信が止まっているのかを調査できますか。

例えば、本番サーバーへ接続できなくなったとき、まず何を確認しますか。どのコマンドを使いますか。

この内容については、LPIの「LPIC-1 102 Learning Materials」で詳しく学ぶことができます。

また、SSH接続のトラブルシューティングについて質問されることも非常に多くあります。そして、SSHの話になると、セキュリティという非常に大きなテーマにつながります。

SSHは、DevOpsでは必須の知識です。

公開鍵・秘密鍵認証を使ってリモートサーバーへ接続する方法、ポート番号の変更、鍵の生成やコピー、SSH関連ファイルの管理などを理解しておく必要があります。

特に、公開鍵認証と秘密鍵認証がどのような仕組みで動作するのかを説明できることは非常に重要です。これは、日常のDevOps業務で最も頻繁に行う作業の一つだからです。

これらは特別なテクニックではありません。基本中の基本です。

Linuxを本当に理解しているのか、それとも面接対策として勉強しただけなのかは、このような基本的な質問で見極められます。

成功への近道は? 正しい方法で学ぶこと

私はこれらを本だけで学んだわけではありません。

実際のプロジェクトでコードを書き、何時間もコマンドラインと向き合う中で身につけました。そして今でも、自分のLinuxスキルには改善の余地があると感じています。

皆さんも同じような経験を積む必要があります。その学習を支えてくれる教材として、LPIが無料で公開しているLearning Materialsをおすすめします。

これらの教材は実践的で、多くの検証を経て作られており、私自身が面接や資格試験対策を乗り越える際にも役立った考え方に基づいています。

さらに嬉しいことに、DevOps Tools Engineer 2.0認定試験向けのLearning Materialsも公開されています。

もちろん、JenkinsやDocker、Ansibleを学ぶことはできます。

しかし、その土台となるシェルやLinuxを理解していなければ、実際の現場では何をすればよいのか手探りの状態になってしまいます。

Linuxを理解していることで、より深いレベルでシステムを理解できるようになり、特にトラブルシューティングでは大きな強みになります。

私自身、DevOpsの学習を始めた頃、Linuxを十分に理解しないままKubernetesへ飛びつこうとして何度も失敗しました。

しっかりとしたLinuxの知識がなければ、それはうまくいきません。

なぜなら、DevOpsにおいてLinuxは単なるツールではなく、すべてのツールを支える土台だからです。

Author

  • Szymon Izydorek

    Szymon Izydorek is an engineer specializing in DevOps, Linux, and Cloud Engineering. He is the founder of BecomeDevOps, a company dedicated to helping aspiring engineers break into the IT industry with confidence. Simon regularly shares his expertise through free-to-watch content on YouTube, covering topics such as Ansible, Linux, certifications, and DevOps, as well as in written form on the LPI blog and Medium. Outside of tech, he is a passionate chef and a dedicated marathon runner.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です