地方ニカラグアから世界へ:ロドルフォ・サエンスの軌跡

From Rural Nicaragua to Worldwide Impact: Rodolfo Saenz and Linux

こんにちは、ロッドです! 本名はロドルフォですが、シンプルに「ロッド」と呼ばれる方が好きです。私のテクノロジーとの出会いは、ニカラグアの小さな町で始まりました。子どもの頃、ヒューマノイド型ロボットや回路に憧れ、それがコンピューターと電子工学への一生の好奇心を育てるきっかけとなりました。

成長する中で、ソフトウェアや電子機器、さらにはアタリのジョイスティックまで、さまざまなものを修理したり試したりするのが大好きでした。なんと、はんだごてなしで修理したこともあるんですよ! そんな経験から、私はシステム工学を学ぶことを決意しました。卒業後、父と一緒にインターネットサービスプロバイダーを共同設立。そこで出会ったのがRed Hatを通じてのLinuxでした。小規模事業にとって、オープンソースソフトウェアは画期的でした。高額なライセンス費用をかけずに、自由な発想で技術革新ができたのです。

Linuxと共に歩んだプロとしての成長

その後、私は世界銀行などの国際機関で働き、中米にあるIBMのパートナー企業ではLinuxスペシャリストとしての経験を積みました。この仕事ではRed HatSuSEUbuntuFedoraなど、さまざまなディストリビューションに触れながら、銀行や通信事業者向けのソリューション導入に携わりました。物理サーバーや仮想サーバー、自社インフラからクラウド環境まで、幅広い技術を実際に扱うことができました。

困難と成功の先に見えたもの

最も大変だったけれど、最も実り多かった経験のひとつが、ホンジュラスでのプロジェクトでした。遅延していた案件の立て直しのため、港町プエルト・コルテスに急遽派遣されました。顧客は非常に不満を抱えており、実装の準備時間もほとんどない状態。2週間、昼夜を問わず働き、なんとかソリューションを完成させました。最終的に、最初は怒っていた顧客も大満足し、なんと海辺のレストランで祝賀ランチに招待してくれたのです。この体験から、私は「覚悟」と「適応力」の重要さを学びました。

次なる成功へ:2012年から現在までの「私のLPI」

LPIとの関わりは、2012年にLPIC-1を取得したことから始まりました。当時、中米で最初にこの認定を取得したうちの一人となり、誇りに満ちあふれたことを今でも覚えています。そして2017年にはLPIC-2を取得し、さらに深い達成感を得ることができました。これらの認定資格は、私の技術力を裏付け、キャリアの新たな扉を開いてくれました。

現在は独立系コンサルタント兼トレーナーとして活動し、オンライン講座を通じて次世代へと知識を伝えています。受講生が成長し、夢を叶える姿を見るたびに、自分が何かの役に立てたという実感を得られ、非常にやりがいを感じます。今年初めには、LPIから「認定トレーナー」として正式に認められました。これは私のプロとしての道のりにおいて、大きなご褒美となりました。そして今、Linuxとオープンソースの力で、より多くの人に刺激を与え続けたいと強く思っています。

About Rodolfo Saenz:

Rodolfo "Rod" Saenz is an LPI Approved Trainer and open source advocate with decades of experience in Linux and IT consulting. Based in Honduras, Rod’s career spans roles with international organizations, implementing innovative solutions across diverse Linux distributions. As an independent consultant and trainer, he’s passionate about empowering the next generation through education and the transformative power of open source.

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