COSCUP x RubyConf Taiwan 2025:再会とパートナーシップ

COSCUP x RubyConf Taiwan 2025

COSCUP x RubyConf Taiwan 2025:アジアのオープンソースコミュニティがひとつになる場

COSCUP x RubyConf Taiwan 2025の熱気は圧倒的でした。広がりを感じさせながらも、親密さのあるオープンソースの融合。それがこのイベントの魅力でした。
台北の中心地で開催された今年の合同カンファレンスには、アジア各地、さらにはそれ以外の地域から何千人もの開発者、教育者、コミュニティビルダーが集まりました。COSCUPの草の根的精神とRubyConfの国際的な色彩が交わり、アイデアが自由に行き交い、あらゆる場所でコラボレーションが生まれる空間が作られました。

活気あふれるBoF/Hackingコーナーから、ExpressVPN主催のプレカンファレンス・ミキサーまで、イベントは「つながり」を生む場として設計されていました。セッションは技術的な深掘りからコミュニティの物語まで幅広く、言語は中国語(マンダリン)、英語、日本語で行われました。RubyConf Taiwanでは国際的なスピーカーが登壇し、Ruby開発、ツール、エコシステムの最新情報を共有。言語や国境を越えたコミュニティの成長を改めて実感させてくれました。


LPIにとってのCOSCUP 2025

Linux Professional Institute(LPI)にとって、COSCUP 2025は単なるカンファレンス以上の意味がありました。Open Source Hong Kongの創設者であるサミー・ファン氏と、ついに直接会うことができたのです。
サミー氏はOpen Platform Societyの創設者としても知られ、GNOME FoundationやGNOME.Asia Committeeのメンバーおよび元理事でもあります。

数年間にわたるオンラインでのやり取りを経て、直接会うことはLPIの香港での初期活動を振り返る強力な機会となりました。地域でのオープンソース啓蒙活動の基盤作り、国際標準を現地の実務に翻訳する難しさ、そしてその種が活気あるコミュニティへと育つ喜び――そんな思い出を語り合いました。

サミー氏のリーダーシップとビジョンは、草の根のテックムーブメントにとって今も灯台のような存在です。彼はHKOSCon、PyConHKをはじめとする香港のオープンソース活動の立役者でもあります。


台湾での新たなパートナーシップ

もう一つのハイライトは、Omniware SoftをLPI台湾初の公式チャネルパートナーとして迎えたことです。
同社のオープンソースソリューション、認定資格、コミュニティ支援への取り組みは、LPIの使命と完全に一致しています。Omniwareチームは技術力だけでなく、台湾の開発者コミュニティに対する深い理解も持ち合わせています。
これにより、台湾でのLPI認定資格の普及をさらに拡大し、地域の組織との協力を強化できることを、私たちは大きな喜びとしています。


コミュニティ第一の精神

イベントを通して、COSCUPが進化を続けながらも「コミュニティ第一」の価値を守り続けていることが感じられました。
オープンソースカフェやボランティア主体の運営は、配慮と創造性にあふれる文化を象徴しています。ここで大切なのはコードだけではありません。人々、習慣、そして共有される目的なのです。


台北をあとにして

ブースを片付け、新しい仲間や協力者に別れを告げながら、ひとつ確信できたことがあります。
それは、アジアのオープンソースムーブメントが確実に成長しているということです。COSCUP x RubyConf Taiwan 2025は、単なるカンファレンスではなく、協力、遺産、そして再生の「生きた物語」そのものでした。

私たちは、満ち足りた気持ちと新たなパートナーシップ、そして地域のオープンソースコミュニティを支援する新たな決意を胸に、台北を後にしました。
築かれた架け橋、共有された物語、そしてともに形作る未来に乾杯です!

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