Viktoriiaさんの Linux Essentials 試験合格までの学習ストーリー

LPI Linux Essentials Certificate: Viktoria’s Preparation Story and Journey

外から見ると、小さな決断に見えることがあります。
ドキュメントを開く。ファイルをダウンロードする。そして「今日こそ始めよう」と自分に言い聞かせる。

けれど、ときにその静かな瞬間が、すべてを変えることがあります。

私にとって、その瞬間はワルシャワの11月のある朝に訪れました。私は長い間、Linux Essentials試験への挑戦を先延ばしにしていました。しかし、その日ついに待つのをやめたのです。LPIのLearning Materialsをダウンロードし、本格的な学習を始めました。それは、その後のキャリアに大きな影響を与える取り組みの始まりとなりました。

2024年11月13日

この日は、LPI Linux Essentials試験に向けた準備が、「いつかやろうと思っていること」から「今すぐ行動すること」へと変わった日でした。

もう準備を先延ばしにしている時間はない、と感じていました。

「今やらなければ、もう二度とやらないかもしれない」

私はそう自分に言い聞かせ、学習を始めました。

最初に驚いたのは、LPIがLinux Essentials試験のために、質の高いLearning Materialsを無料で提供していることでした。外部の教材を探し回る必要はありませんでした。必要なものはすべてそこにそろっていました。

私が最初にしたことは、Learning Materialsをダウンロードすることでした。そして、Topic 1、Lesson 1.1「Linux Evolution and Popular Operating Systems」から学習を始めました。

学習は、坂道を転がり始めた石のように勢いよく進み始めました。必要だったのは、その最初のひと押しだけだったのです。


2024年11月〜2025年1月

学習は本当に楽しいものでした。

無料で提供されている教材のおかげで、Linuxで作業するうえで重要なトピックを順を追って学ぶことができました。そして正直に言えば、そのどれもが重要だと感じました。

私はもともとLinuxについて少し知識がありましたが、すぐに気づきました。自分の知識は氷山の一角に過ぎなかったのだと。

水面の下に隠れている大部分こそ、これから学ぶべき内容だったのです。

最も大きな課題のひとつは、やはりターミナルで使う基本コマンドを覚えることでした。システム内を移動するためのコマンドやその使い方を理解するのは、最初は簡単ではありませんでした。

また、Linuxでプロセスがどのように動作し、どのように管理されているのかを理解するのにも苦労しました。

学びを進めるうちに、ターミナルそのものも「動いているプロセス」であることを知りました。そしてLinuxでは、「すべてがプロセスかファイルのどちらかである」という考え方に触れました。

WindowsからLinuxへ移行する中で、もうひとつ驚いたのがセキュリティモデルの違いでした。

Linuxでは、ユーザー・グループ・権限(おなじみの rwx ビット)、さらに sudo コマンドや root ユーザーによって、厳密なアクセス管理が行われています。一方でWindowsは、一般ユーザーと管理者(Admin)の権限の分離が中心です。

この違いは非常に興味深いものでした。

もうひとつ、魔法のように感じた瞬間であり、同時に大きな挑戦でもあったのが、絶対パスと相対パスを使ったファイルシステムの操作を学んだときです。

また、シンボリックリンクとハードリンクの違いを理解するのも、最初は少し魔法のように感じられました。

さらに、オペレーティングシステムの構成要素が、それぞれ特定のディレクトリに整理されていることも学びました。

たとえば、重要なシステムバイナリは /bin/sbin にあり、ログのような可変データは /var に保存されています。そして、システムの中心であるカーネルは /boot ディレクトリに存在します。

Linuxシステムは、こうした特別なファイル群によって、その性能と安定性が支えられているのです。

もうひとつ大きな壁だったのは、オープンソースフリーソフトウェア の考え方を深く理解することでした。

なぜそれらが存在するのか。Linuxはそれとどのように関係しているのか。

Windows環境で育ってきた私にとって、ソフトウェアライセンスに対する考え方はかなり限定的なものでした。Windows中心の環境の中で自然と身についた「プロプライエタリ(独占的)な考え方」を、私は少しずつ手放していったのです。

もちろん、大変なことばかりではありませんでした。

難しく感じる内容もあれば、とても自然に理解できるテーマもありました。

たとえば、ハードウェアネットワークの基礎に関するレッスンは特に好きでした。

簡単という意味ではありません。しかし、私にとってはとても自然で、学ぶこと自体が楽しいテーマでした。以前から多少知識があったのかもしれませんし、あるいはLinuxが物理的なマシンとどうつながっているのか、その仕組みに強く惹かれていたのかもしれません。

この学習の中で、頭の中に散らばっていたパズルのピースが、ようやくひとつの形としてつながり始めました。

LinuxというOSがハードウェアと対話し、ネットワークのレイヤーで動いている姿が、はっきりと見えてきたのです。

ここでは本当に多くの気づきを得ました。

Linuxは /dev ディレクトリを通してハードウェアと通信しており、ハードディスクやUSBポートのようなデバイスも「ファイル」として扱われていることを学びました。

また、LinuxはBIOSまたはUEFIから制御を受け取り、それがGRUBのようなブートローダーへ渡され、その後で最初のプロセスである init や systemd が起動することも理解しました。

この「親」プロセスから、さらに多くの「子」プロセスが生まれていきます。

私はそれを、自分なりに 「Linux Tree」 と呼ぶようになりました。


2025年2月

この月、私はそれまであまり意識していなかった大きな課題に気づきました。

それは、計画性と自己管理です。

Linux Essentialsは私にとって初めてのIT試験でした。そのため、他の人がどのように学習しているのかよくわかりませんでした。

オンライン動画もいくつか見ましたが、自分の目標や学習スタイルにぴったり合うものは見つかりませんでした。

そこで私は、自分なりの学習スタイルを作ることにしました。

ベースにしたのはポモドーロ・テクニックです。

40分集中して勉強し、その後10〜15分休憩する。休憩中は水分補給をし、ストレッチをして、新鮮な空気を吸う。

この方法のおかげで、集中力を保ちながらも頭を疲れさせすぎずに勉強を続けることができました。

学習計画

毎回の学習の前に、私は明確な目標を決めていました。

たとえば、

「今日は1.1から1.3まで終わらせる」

というようにです。

この計画のおかげで、「何をやればよいかわからない」という不安がなくなり、自分の進捗も確認しやすくなりました。

進歩していることを実感できたことは、自分の努力を前向きに受け止める大きな励みになりました。

ノート作成

これがなければ、頭の中はきっと混乱していたと思います。

大量の情報を扱うとき、ノートは知識を整理するために欠かせません。

難しい部分を読み返したり、自分の理解が不十分な箇所を見つけたりするために、とても役立ちました。

テストと演習

LPIのLearning Materialsが素晴らしいと感じた理由のひとつが、各レッスンのあとに確認問題や実践的な演習が用意されていることです。

これは本当に飛ばさずに取り組むことをおすすめします。

答えがわからなくても心配する必要はありません。

そのためにテストがあるのです。

どこに重点を置いて復習すればよいのかを教えてくれます。

私の国にはこんなことわざがあります。

「探し続ける人は、必ず見つける。」


2025年3月

Learning Materialsを終えに近づくにつれて、私は少しずつこう思うようになりました。

「今月だ。」

ついに試験を受ける月が来たのだ、と。

この時期は、それまで学んだことを繰り返し復習していました。そして、その中心にあったのがノートでした。

IPアドレス、ファイル権限、スクリプトの基礎など、ノートを見返すだけですぐに記憶を呼び戻すことができました。

頭の中でバラバラだったパズルのピースが、ようやくしっかりとかみ合った感覚がありました。


2025年3月26日〜27日

この2日間は、試験に向けた最終準備に追われていました。

私はポーランド・ワルシャワにある試験センターで受験することに決めました。

個人的にはオンライン受験よりも、会場で受験するスタイルのほうが好きです。

試験会場へ向かう緊張感や高揚感、そして少しのストレスも含めて、そのすべてを体験したいと思ったからです。


2025年3月28日

ついに、その日が来ました。

私は再び人生の大きな転機に立っていました。

緊張していて心臓は高鳴っていましたが、それと同時に、成功できるという確かな感覚もありました。

緊張を少しでも減らすため、事前に試験会場までのルートを確認しておき、確実に間に合うよう1時間も早く到着しました。

試験センターのスタッフの皆さんは本当に親切でした。

丁寧な対応と明確な説明のおかげで、コンピューターの前に座るころには、かなり落ち着くことができました。

試験そのものは非常に集中力のいるものでした。

コマンドラインの構文からライセンスに関する知識まで、幅広い内容について自分の理解が試されました。

そして最後のボタンをクリックした瞬間、画面に 「PASSED」 の文字が表示されました。

その瞬間、喜びが一気にあふれました。

本当に誇らしい気持ちでした。

LPIのLearning Materialsのページ一つひとつに、自分がどれほどの時間、努力、規律を注いできたかを、自分自身が一番よく知っていたからです。


最後に

これが、Linux Essentials試験に向けて準備し、認定資格を取得するまでの私のストーリーです。

しかし、私の旅は、この1枚の認定証で終わりではありません。

むしろ、それは今、もっと大きなものへと成長し続けています。

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Author

  • Viktoriia Artsybarska

    Viktoriia Artsybarska is a Customer and Technical Support Specialist. Driven by a curiosity for deeper technical knowledge, she immersed herself in the Linux ecosystem, a journey that led to a major milestone in March 2025 when she earned her LPI Linux Essentials certificate. Now a committed LPI volunteer, she enjoys combining her writing background with her technical skills to advocate for Linux and open source.

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