Objectives Test Page
目的
このドキュメントは、LPIC-1の試験範囲で更新された部分について、より細かい内容をお伝えするために作成されています。
この変更の影響を受ける試験は、LPIC-1(101試験, 102試験)です。
101試験の変更点
以下の変更点は、101試験のバージョン4.0から5.0への変更箇所です:
- 101: システムアーキテクチャ
- 101.1 ハードウェア設定の決定と設定
- キーボードのような外部周辺機器を利用する/しないでのシステムを設定する、を削除。
- コールドプラグデバイスとホットプラグデバイスの違いについての知識、を削除。
- 101.2 システムの起動
- (BIOSと同じ範囲での)UEFIと(ブートイベントを考慮した)journalctlの範囲を追加。
- 101.3 ランレベル/ブートターゲットを変更し、システムをシャットダウンまたは再起動する
- acpidの範囲の知識を追加。
- 101.1 ハードウェア設定の決定と設定
- 102: Linuxのインストールとパッケージ管理
- 102.1 ハードディスクレイアウトを設計する
- EFIシステムパーティション(ESP)を追加
- 102.2 ブートマネージャをインストールする
- (変更なし)
- 102.3 共有ライブラリを管理する
- (変更なし)
- 102.4 Debianパッケージ管理を利用する
- aptitudeを削除。
- aptの知識を追加。
- 102.5 RPMとYUMパッケージ管理を使用する
- yumdownloaderを削除。
- (YUMと同等の)Zypperを追加。
- dnfの知識を追加。
- 102.6 仮想化のゲストOSとしてのLinux
- 新規の試験課題(総重量: 1)
- 仮想マシンとオンプレミスでのコンテナとクラウドで、Linuxを動作させることの特殊性、を追加。
- 102.1 ハードディスクレイアウトを設計する
- 103: GNUとUnixコマンド
- 103.1 コマンドラインでの作業
- 引用を追加。
- typeとwhichを追加。
- 103.2 フィルターを使用してテキストストリームを処理する
- 総重量を3から2に変更。
- expand, fmt, join pr, unexpandを削除。
- bzcat, md5sum, sha256sum, sha512sum, xzcat, zcatを追加。
- 103.3 基本的なファイル管理を実行する
- bunzip2とunxzを追加。
- 103.4 ストリーム、パイプ、リダイレクトを使用する
- (変更なし)
- 103.5 プロセスの作成、監視、終了
- watchとtmuxを追加。
- 103.6 プロセス実行の優先順位を変更する
- (変更なし)
- 103.7 正規表現を使ってテキストファイルを検索する
- 総重量を2から3へ変更
- 基本正規表現と拡張正規表現の違いを理解する、を追加。
- 特殊文字・文字クラス・数量詞・アンカーの概念を理解する、を追加。
- 正規表現を利用して、テキストの削除、変更、置換ができる、を追加。
- 103.8 ファイルの基本的な編集
- 「viを利用してファイル操作の基本的な操作を行う」を「基本的なファイルの編集」に変更。
- 「基本的なviモードを使用する」をわかりやすい言葉に変更。
- viコマンドのcと:e!を削除。
- (Emacs, nano, vimなどの)他の一般的なエディタの知識と、(環境変数EDITORを利用した)デフォルトのエディタの設定、を追加。
- 103.1 コマンドラインでの作業
- 104: デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準
- 104.1 パーティションとファイルシステムを作成する
- ReiserFSの知識を削除。
- GPTパーティションテーブルを追加。
- exFATを追加。
- Btrfsを「マルチデバイスのファイルシステム、圧縮、サブボリュームを含む、Btrfsの基本的な機能の知識」を変更。
- 104.2 ファイルシステムの整合性を維持する
- debugfsとdumpe2fsを削除。
- 「(xfs_metadumpとxfs_infoなどの)XFSツール」を「xfs_repair, xfs_fsr, xfs_dbの範囲」に変更。
- 104.3 ファイルシステムのマウントとアンマウント
- 「ファイルシステムの特定とマウントに必要な、ラベルとUUIDの利用」の追加。
- systemdマウントユニットに知識、を追加。
- blkidとlsblkを追加。
- 104.4 ディスククォータの管理
- 削除されました(元の総重量は1)。
- 104.5 ファイルのパーミッションと所有権を管理する
- (変更なし)
- 104.6 ハードリンクとシンボリックリンクの作成と変更
- (変更なし)
- 104.7 システムファイルを検索し、ファイルを正しい場所に配置する
- (変更なし)
- 104.1 パーティションとファイルシステムを作成する
102試験の変更点
以下の変更点は、102試験のバージョン4.0から5.0への変更箇所です:
- 105: シェル、スクリプト
- 「シェル、スクプトとデータ管理」を「シェル、スクリプト」に変更。
- 105.1 シェル環境をカスタマイズして使用する
- リストを削除
- 105.2 簡単なスクリプトをカスタマイズする
- 連続したコマンドを実行する、を追加。
- &&と||を追加。
- 105.3 SQLデータ管理
- 項目を削除(元の総重量は2)。
- 106: ユーザーインターフェースとデスクトップ
- 106.1 X11のインストールと設定
- Xサーバでサポートされているビデオカードとモニタの確認、を削除。
- Xフォントサーバの知識、を削除。
- xwininfoを削除。
- xpdyinfoの削除。
- X11の基本的な構成の理解、を追加。
- キーボードレイアウトなどの、Xorgの設定に対して追加の設定を記述する、を追加。
- ディスプレイマネージャやウインドウマネージャなどの、デスクトップ環境のコンポーネントの理解、を追加。
- リモートXサーバの、Xサーバとディスプレイアプリケーションへのアクセスの管理、を追加。
- Waylandの知識、の追加。
- /etc/X11/xorg.conf.d/の追加。
- ~/.xsession-errorの追加。
- xauthの追加。
- 106.2 グラフィカルデスクトップ
- 古いコンテンツ(ディスプレイマネージャ/LightDMの設定)、を削除。
- 「メジャーなデスクトップ環境とプロトコル」を「リモートデスクトップセッションにアクセスの知識の網羅」に変更。
- KDE, Gnome, Xfce, X11, XDMCP, VNC, Spice, RDPを追加。
- 106.3 アクセシビリティ
- キーボードアクセシビリティ設定(AccessX)の基本的な知識、の削除。
- Orca, GOK, emacspeakの削除。
- 音声認識の追加。
- 106.1 X11のインストールと設定
- 107: 管理タスク
- 107.1 ユーザーおよびグループアカウントと関連するシステムファイルを管理する
- (変更なし)
- 107.2 ジョブのスケジュール設定によるシステム管理タスクの自動化
- anacronの削除。
- systemd timerの追加。
- systemctlとsystemd-runの追加。
- 107.3 ローカリゼーションと国際化
- (変更なし)
- 107.1 ユーザーおよびグループアカウントと関連するシステムファイルを管理する
- 108: 必須システムサービス
- 108.1 システム時刻を管理する
- chrony (chronyc)を追加。
- timedatectlの追加。
- 108.2 システムロギング
- 総重量を3から4に増加。
- klogdとsyslogd(syslog.conf)を削除。
- syslogを主要トピックから知識へ変更。
- rsyslogを知識から、基本的な設定に注視した、主要トピックに変更。
- クエリ・フィルタ・永続性ストレージ・古いイベントの削除・システムのコピーからジャーナルコンテンツの復元、を含むsystemdジャーナルへのアクセス、を追加。
- systemd-journaldのrsyslogのやり取りを理解している、を追加。
- systemd-catの追加。
- 108.3 メール転送エージェント(MTA)の基本
- qmailを削除。
- 108.4 プリンタの管理と印刷
- (変更なし)
- 108.1 システム時刻を管理する
- 109: ネットワークの基礎
- 109.1 インターネットプロトコルの基礎
- (変更なし)
- 109.2 基本的なネットワーク構成
- 「基本的なネットワークの設定」を「永続的なネットワークの設定」に変更。
- 永続的なネットワークの設定を、表示することから管理することへ、対象を変更した。
- ip, route, ping, ifconfigを削除(109,3には存在)
- NetworkManagerを利用した、ethernetとwi-fiネットワークの設定、を追加。
- systemd-networkdの知識の追加。
- /etc/resolv.conf, nmcli, hostnamectlの追加。
- 109.3 基本的なネットワークのトラブルシューティング
- ネットワークインターフェースの手動操作を、iproute2を用いた場合に注視した内容に変更。
- net-toolsコマンドの網羅を知識に変更。
- digとhostを削除(109.4に存在)
- ifupとifdownの削除(109.2に存在)
- ssを追加。
- 109.4 クライアント側のDNSを設定する
- 名前解決に関するエラーをデバッグする、を追加。
- systemd.socketの追加。
- systemd-resolvedの知識の追加。
- 109.1 インターネットプロトコルの基礎
- 110: セキュリティ
- 110.1 セキュリティ管理タスクを実行する
- (変更なし)
- 110.2 ホストのセキュリティを設定する
- /etc/inetd.d/の削除。
- /etc/inetd.confの削除。
- 110.3 暗号化によるデータの保護
- 総重量を3から4へ増加。
- GPGによるファイルの暗号化・復号化・署名・検証、の追加。
- gpg-agentの追加。
- SSHキーの暗号化手法(~/.ssh/id_ecdsa, id_ecdsa.pub, ~/.ssh/id_ed25519, id_ed25519.pub, /etc/ssh/ssh_host_ecdsa_key, ssh_host_ecdsa_key.pub, /etc/ssh/ssh_host_ed25519_key and ssh_host_ed25519_key.pub)を追加。
- 110.1 セキュリティ管理タスクを実行する